正社員の働きがい、若者で低く 19年版労働経済白書

厚生労働省は27日、2019年版の労働経済の分析(労働経済白書)を公表した。働きがいをテーマに雇用環境などがどのように社員のやる気に影響するかを調べた。正社員では29歳以下の若手ほど働きがいを感じず、役職が上がると働きがいが高まるとの結果を示した。働きがいを高めることが人材の定着にもつながると指摘している。

労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査などをもとに、働きがいを0~6の範囲で数値化した。正社員全体が3.42だったのに対し、29歳以下は3.29と全体平均を下回った。年代が上がるほど数値は高まり、60歳以上は3.70だった。役職別でみると「役職なし」が3.33と最も低く、「部長相当職以上」が3.76と最も高かった。

働きがいが高い企業ほど入社3年後の定着率が高まり、企業の労働生産性も上がるとした。1人あたりの労働生産性は働きがいが低い企業では1時間3390円だったのに対し、高い企業では4360円となった。

職場の円滑な意思疎通や働き方の柔軟化、将来のキャリア展望を明確にすることなどが働きがいを高めるうえで有効だと指摘している。